野田公義:1978年1500s ご存知ない方がほとんどかと思いますが、野田公義氏は中出六太郎氏の高弟です。 寡作の製作家だった為、ほとんど市場に流通せず氏を知る人はほんの一握りです。とはいえ、個人的にはなぜもっと世に知られていないのか不思議なほど素晴らしい音色に驚きました。 見事なトップ松と、今ではお目にかかれないほど豪快なハカランダを組み合わせた逸品です。音量もあり、ハカランダ特有のやや硬質でドシンとした低音が堪りません。プレイヤーズコンディションも良好です。 同年代の河野ギターがお好きなら特におすすめです。70年台の松ハカの660mmを所有していましたが、よく似た音色です。 素人採寸ですが、弦長は約655mm、弦高4mm-3.5mm（12F上6-1弦）、ナット幅は52mmです。ハードケースに入れて発送します。品につき返品・返金・ご注文キャンセルはお受けできません。気になる点でいえば、トップの左側にクラックがありますので、予めご了承ください。音色には影響していないと思われますが、美観を気にされる方はリペアに出して綺麗にしてもらってください。修繕費用をかけるだけの価値のあるギターです。 最後に、野田氏はご自身の製作における信条としてこのように語っていたそうです。 「材料の吟味から始まる音との闘争。何時になっても結論につきることを知らない。素材によって長さ、高さ、厚さ、それぞれ仕上げ方が違ってくる。耳かき一杯の削り粉、紙一枚ほどのカンナの削り方で音が違ってくる。音の距離は近くて遠い。今日も頑張る。」